未割り当て領域とは?
Windows などのコンピュータ オペレーティング システムは、アロケーション ユニットまたはクラスタと呼ばれるセクタの隣接グループとして、ハード ドライブ上の領域を割り当てます。新しいファイルを作成すると、オペレーティング システムは使用可能なスペースを見つけて、そのスペースをファイルに割り当てます。未割り当て領域は、ファイル システム内のアクティブなファイルに割り当てられていない領域です。
ファイルの削除
ファイルを削除すると、オペレーティング システムは、そのファイルへのポインタを削除して、ファイルに最初に割り当てられていた領域の割り当てを解除し、ハード ドライブのその領域を再利用可能としてマークします。ただし、オペレーティング システムはファイルに含まれていたデータを削除せず、オペレーティング システムが別のファイルを同じ領域に格納してデータを上書きするまで、データは未割り当て領域に残ります。つまり、未割り当て領域には、削除されたがまだ上書きされていないすべてのファイルのデータが含まれています。
残余データ
未割り当て領域には、完全なファイルと部分的なファイルが含まれている可能性があり、長期間そのままにしておくことができます。残存データは通常のコンピュータ ユーザーには表示できませんが、データ リカバリまたはコンピュータ フォレンジック ソフトウェア ユーティリティを使用して検出および抽出できます。そのため、未割り当て領域に残されたデータは、データが機密性の高いものである場合、コンピューターの証拠や潜在的なセキュリティ リスクの原因となる可能性があります。
フォーマットとパーティション化
多くのコンピューター ユーザーは、コンピューターのハード ドライブをフォーマットしたとしても (おそらく慈善団体に寄付する前に)、未割り当て領域のすべてのデータを簡単に特定して抽出できることに気づいていません。ユーザーが fdisk または同様のユーティリティを使用してディスクのパーティションを再分割し、新しいオペレーティング システムをインストールする場合も同様です。未割り当て領域には、過去の電子メール メッセージ、ドキュメント、その他の機密ファイルに関連するすべてのデータが含まれている可能性があります。
未割り当て領域の使用
未割り当て領域に作成できるオブジェクトの種類は、ハード ディスクがプライマリ パーティション、拡張パーティション、および論理ドライブを含むベーシック ディスクであるか、複数のディスクにまたがるボリュームを含むダイナミック ディスクであるかによって異なります。ベーシック ハードディスクの場合、既存のパーティションまたは論理ストレージ ユニットの外側の未割り当て領域を使用して、プライマリ パーティション (通常はオペレーティング システムの起動に使用されるパーティション) または拡張パーティションを作成できます。同様に、既存のパーティション内の未割り当て領域を使用して、論理ドライブ、または独立したユニットとして管理される同じ物理ディスクの一部を作成できます。