パケットルーターの場合、ttlはどうなりますか?
生存時間 (TTL) は、インターネット プロトコル (IP) パケットのヘッダーにあるフィールドで、パケットが破棄されるまでネットワーク上に存在できる最大時間を指定します。パケットが通過する各ルーターは TTL を 1 ずつ減らします。TTL がゼロに達すると、パケットは破棄されます。
パケットがルーティングされると、ルーターは TTL フィールドをチェックして 1 ずつ減分します。TTL がゼロに達すると、ルーターはパケットを破棄し、インターネット制御メッセージ プロトコル (ICMP) 時間超過メッセージを送信者に送り返します。 ICMP 時間超過メッセージには、パケットを破棄したルーターの IP アドレスと、パケット ヘッダーに設定された TTL 値が含まれます。
TTL フィールドの目的は、パケットがネットワーク上で無制限に循環するのを防ぐことです。パケットが失われたり誤ってルーティングされた場合、TTL フィールドによってパケットが最終的に破棄されることが保証され、ネットワーク リソースが不必要に消費されるのを防ぎます。
IP パケットのデフォルトの TTL 値は 64 です。ただし、一部のオペレーティング システムおよびアプリケーションでは、異なる TTL 値が設定される場合があります。たとえば、Windows は送信パケットの TTL 値を 128 に設定しますが、Linux は TTL 値を 64 に設定します。
TTL はセキュリティ目的にも使用できます。たとえば、企業は、送信パケットが企業のネットワークの外に転送されるのを防ぐために、送信パケットの TTL 値を 10 などの低い値に設定する場合があります。これは、企業の内部ネットワークを不正アクセスから保護するのに役立ちます。