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ニコルプリズムを分析装置としてどのように使用できますか?

ニコルプリズムは偏光子の一種であり、 つまり検光子として使用できます。 光の偏光状態を決定します。仕組みは次のとおりです。

1.ニコルプリズムの構造:

※ニコルプリズムは方解石の結晶を特殊にカット・研磨して作られています。

※結晶を自然劈開面に沿って劈開し、斜めにカットします。

※切断した2つの面を研磨し、カナダバルサムという透明な樹脂で貼り合わせます。

2.複屈折による偏光:

* 方解石は複屈折を示します。これは、単一の光線を異なる偏光を持つ 2 つの光線に分割することを意味します。

* 常光線 (O 線) と呼ばれる 1 つのビームは、より遅い速度で結晶を通過し、結晶の光軸に対して垂直に偏光されます。

* もう 1 つのビームは異常光線 (E 線) と呼ばれ、より速く進み、光軸と平行に偏光されます。

3.カナダバルサムの役割:

※カナダバルサムの屈折率は方解石のO線とE線の屈折率の中間です。

※光がプリズムに入射すると、O線はカナダバルサム層で屈折し、内部全反射します。

※ただし、電子線はほとんどずれることなくバルサム層を通過します。

4.アナライザー機能:

※ニコルプリズムを回転させることで、電子線の偏光方向を制御できます。

※ニコルプリズムの光軸が入射光の偏光方向と直交するように設置すると光は透過しません(電子線は反射します)。

※ニコルプリズムの光軸が入射光の偏光方向と平行になるように設置すると、光は全て透過します(電子線は透過します)。

5.アナライザーとしてのアプリケーション:

* 偏光の決定: ニコルプリズムを回転させたときに通過する光の量を観察することで、入射光の偏光状態を知ることができます。

* 偏光の分析: 顕微鏡、偏光計、分光光度計など、光の偏光を研究する光学機器で使用されます。

基本的にニコルプリズムは偏光に対する選択フィルターとして機能します。特定の方向に偏光した光のみを通過させるため、 検光子として機能します。

ただし、ニコル プリズムは、グラン トンプソン プリズムやグラン テイラー プリズムなど、より効率的で耐久性のある偏光子に大部分が置き換えられています。